MDMレーザ切断マシン: 買うべきか、作るべきか?

グローバルなサポートとサービス、窓口の一本化、レーザの安全性適合性など、作るより買う方が経済的に合理的な理由がたくさんあります。

2022年10月11日、Coherent

医療機器の製造にレーザ切断を使用する人にとって重要な問題は、レーザ、光学系、モーションステージ、煙/排気処理、加工方法監視装置など、さまざまなコンポーネントから独自のシステムを構築するのか、完成されたマシンを購入するのか、ということです。 

歴史的に見ると、中小の受託メーカーではマシンを購入することが多く、大企業では技術部門やソフトウェア部門に機械を作らせることもあるようです。 

今日では、購入するか作るかの問題は明確です。 経済的に合理的な購入ができます。 

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図1: MDMの切断アプリケーションでは、チューブ状の部品が多く含まれます。 チューブ切断に最適化された専用マシンを購入することで、より良い結果を得ることができます。

 

このブログでは、生産性の向上と製造コストの削減に貢献する4つの購買要因について、明白なものからそうでないものまでご紹介します。

構築の問題点と責任の所在 

マシンを買うということは、その性能のスペックを買うということです。 マシンが結果を出せない場合でも、窓口が一本化され、責任も一本化されます。 

レーザや光学系、ステージなどから自力で機械を作った場合、なぜプロセスがうまくいかなくなったのかを誰が判断するのでしょうか。 もしかしたら、作っているステントの支柱の端の品質が、突然、許容できないほど粗くなったのかもしれません。 レーザが悪いのでしょうか、光学系が悪いのでしょうか、ステージが悪いのでしょうか。 ただ、問題の原因を突き止めるには時間がかかり、おそらく責任の所在を明らかにする必要もあるでしょう。 結局、問題を特定し、修正して、マシンを組み立て直さなければなりませんが、そのために多くのダウンタイムが発生してしまいます。  

一方、完成品を購入した場合は、常にマシンビルダーの責任となります。 したがって、責任追及に無駄な時間やエネルギーを費やすことはありません。 また、そのメーカーが現地にサービスマンを抱えていれば、ダウンタイムはさらに短くなります。

グローバルなものづくりには、グローバルなサポートが必要です 

以前は、「Made in the USA」といったスローガンは、本当の意味でマーケティング上の価値を持っていました。 しかし、今日では、どこで作られたかよりも誰が作ったかの方がはるかに重要であり、ブランドの品質イメージが最重要視されるスマートな消費財であっても同様です。 

特に、ステントやハイポチューブのような小型の医療機器や部品では、輸送コストは全体のコストのごく一部でしかありません。 その結果、企業は自由にグローバルな生産活動を展開し、現地の経済環境や人件費が最も合理的な場所に工場を構えることができるようになりました。  

これらの工場に同一のレーザ切断マシンを設置し、グローバルなサービスやサポートを提供することは、非常に大きなメリットとなります。 

大手のMDM企業であれば、かなり優秀な社内エンジニアチームが1かカ所に集まっているかもしれません。 しかし、大手レーザマシンメーカーは、通常、世界中の戦略的拠点にサービスおよびサポート施設の大規模なネットワークを持っています。 また、世界中にレーザアプリケーションのラボを持つマシンビルダーは、現地の専門家による加工方法開発やアプリケーションサポートを提供することもできます。 

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図 2: このように、自社ですべての部品を組み立てるのではなく、完成したターンキーマシンを購入することで、現地での迅速なサービスが受けられるという利点があります。

 

サービスの継続性も同様に重要なサポート項目です。 もし、あなたのマシンを作った社内エンジニアの「第一人者」が、もう会社にいないとしたらどうなるでしょう。 それは、本当に悪夢のようなシナリオになりかねません。 しかし、大手機械メーカーには、納入した機械の細部まで理解し、操作上の問題点を最短で解決する専門家が複数います。  

レーザの安全性、有害ガスへの配慮など

産業機械において、オペレーターの安全性は最も重要な問題です。 MDM用レーザ切断マシンでは、安全面についていくつか考慮しなければならない点があります。  

安全性の第一は、ビームそのものです。 金属を切断するほどの強力なビームですから、人の皮膚や目にダメージを与えることは間違いありません。 そのため、フェイルセーフインターロックをはじめ、さまざまな安全機能を搭載し、政府の規制をクリアする必要があります。 これは、経験豊富なマシンビルダーにとっては、自明のことです。 しかし、それは些細なことではなく、推測や仮定に基づくものであってはならないことは確かです。

また、煙の問題もあります。 使用する材料によっては、レーザ切断によって有害なガスが発生する可能性があります。 これらは工場の抽気システムで排気するのが安全な場合もあります。 そうでない場合もあります。 ターンキーマシンは、専門的な知識に裏打ちされた、適切なフィルターなどの安全な排気機能を内蔵しています。  

イノベーション - 将来性のある投資によるメリット

医療機器と産業用レーザは、どちらも継続的なイノベーションを特徴とし、その恩恵を受けている技術です。 再狭窄の可能性を減らすためのステント素材やコーティングの進化は、その好例と言えるでしょう。 同様に、フェムト秒レーザの出力も近年劇的に向上しており、より高い切断スループットを実現しています。  

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図3: CoherentのStarCut Tubeは、MDMで広く使われている切断マシンです。

 

レーザ技術の世界的リーダーとして知られるCoherentのようなレーザ加工機サプライヤーと提携すれば、最新の開発技術を利用することができます。 最新のレーザハードウェアや最新のマシンソフトウェアによるマシンのアップグレードや改良の機会を提供します。 私たちは常に最先端を行きます。

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