ソリューションの概要

マルチパラメータフローサイトメトリーにおける
データ変動の改善

課題

臨床試験からCOVID-19に関連する免疫学の研究に至るまで、マルチパラメータフローサイトメトリーにおけるパラメータ数を増やす需要が高まっています。残念ながら、フローサイトメトリーは統計的な手法です。細胞の自然な変動と、個々の細胞に結合する各蛍光色素の量により、プロットされたデータは単一の点ではなく「点群」を形成することになります。そのため、曖昧さのない計数を行うには、このデータの変動係数(CVまたはrCV)をできる限りあらゆる方法で小さくして点群のオーバーラップを少なくすることが必要です。

ソリューション

CoherentのOBISシリーズのスマートレーザは、増加したパラメータを低いCVにより2つの方法でサポートします。まず、低振幅ノイズ、高ビーム品質、熱的に安定したポインティングを特徴とし、レーザの信号対雑音(SNR)がきわめて優れています。これは重要な利点です。レーザのSNRはデータノイズに直接影響し、データのCV全体に影響するからです。第2に、これらのレーザはいくつかの異なる技術を利用して、30を超える異なる励起波長を実現しました。特に、新たなUVおよび近赤外波長により、検出スペクトルバンド幅を直接増加させることができます。バンド幅を増やすと、同じスペクトル分離を維持しながら、同じ測定器でより多くのパラメータを測定できます。これには、データCVを低下させるのと同じ効果があります。

ビーム品質は、フローストリーム全体でほぼ均一な強度を生成する能力に影響します。ビーム品質が機器のノイズに与える影響は、対象となる細胞のサイズに部分的に依存します。細胞が小さいほど、フローストリーム内の位置がより大きく変動するため、励起の均一性がより優れている必要があります。OBISレーザは、ビーム品質パラメータが通常M2 ≤ 1.2未満の円形出力ビームを生成します。これは血球数の測定とよくマッチしています。これに対し、M2が大きいと、ニアフィールドとファーフィールドの両方で不均一なパターンになります。

OBISレーザは出力も選択可能で直接変調に対応しており、機器のスループットを向上させ、機器の複雑さを軽減できます。

メリット

どれほど機器の設計や組み立てが適切であっても、その性能は最終的に重要な部品の性能に依存します。レーザは、おそらくフローサイトメトリーにおいて最も重要な部品であると言えるでしょう。その性能がデータCVを増加させる制限要因となるべきではありません。OBISレーザを使用することで、極めて要求の厳しい臨床や研究用途での最適な性能が保証されます。

 

適用分野

マルチパラメータフローサイトメトリー、免疫学、血液病理診断、血液分析。

Figure 1

図1 : マルチパラメータ機器において、各細胞タイプは局所的なデータポイントではなく「ドットプロット」と呼ばれるデータポイントの広がりを生成します。画像提供 : IDEXX Laboratories, Inc.

 

Figure 2

図2 : M2が大きいと、目立った不規則性を伴う集光強度パターンが発生することがあります(上記)。OBISレーザは、円形の集光スポットでM2 ≤ 1.2を実現します(下記)。

 

Figure 3
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